2024-03-01

本の紹介「ん 日本語最後の謎に挑む」

ん?んー。ん!と、”ん”だけでいくつもの表現ができる”ん”ですが”ん”からはじまる言葉はないし不思議だなと思っていました。

今回ご紹介したいのが、そんな”ん”についての本”ん 日本語最後の謎に挑む”です。

そもそも”ん”はなかった?

私は学生の頃ちゃんと勉強していなかったため歴史に疎いのですが、古事記、日本書紀、という名前くらいは知っています。

これらの文献には”ん”という表現はないそうです。

では会話でも”ん”は使われていなかったのか?

というわけではないらしく、口語としてはあったが、書物にはなかったというのです。

にわかに信じられませんよね。

仏教との関係

空海さんの開かれた真言宗に三密、身密(しんみつ)、口密(くみつ)、意密(いみつ)という教えがあります。

この中の口密は口に真言を読誦するということで、正しく発音しなければなりません。

この真言ですがサンスクリット語になるかと思うのですが、サンスクリット語に”ん”のような発音はあるとのことなんですね。

しかし空海さんの時代には”ん”という表現方法がない。

いや~歯がゆいですね。


この本ではその後の”ん”の変遷が書かれています。

あと、表記と音についてと、なかなかマニアックなのでさらっと流し読みしてしまいましたが(笑

そういった楽しみ方も読書のひとつなので、あまり気にせずパラパラっと見るだけでもぜひお手にとってみてください。

ご紹介した”ん 日本語最後の謎に挑む”はお店でも読めるようにしたいと考えていますのでその際にでも。

読書メーターにも登録していますのでこちらもよろしくお願いします。

https://bookmeter.com/books/536685

次回はこのサイトのカード作りについて書きたいと思います。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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