小説「八日目の蝉」
天気が良くて山がきれいで、海なんかも見ちゃうとこのお話を思い出します。
今回は角田光代著「八日目の蝉」のご紹介です。
この作品は映画化、ドラマ化もされ有名なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
このお話は不倫相手の子供を誘拐して3年半に及ぶ逃亡劇を描き、その後誘拐された子が大きくなったあとのお話の前後編となっています。
これだけ見ると不倫相手の子供誘拐てめちゃくちゃだなと思ってしまいますが、めっちゃ胸がグーっとくるんです。
小豆島
冒頭で思い出すと書いていたのがこの逃亡劇中に小豆島で生活するシーンなんですが、とてものどかな風景と、いつ捕まるのかわからないという心のうちとが相まってとても印象に残ったんですね。
子供を誘拐した女なんですが、捕まらないようにとの願掛けのために小豆島の88ヶ所霊場をまわるんですが、そのうちの一つ笠ヶ滝寺というところにお参りするシーンが出てきます。
この笠ヶ滝寺は鎖場もあるちょっとハードなお寺で、以前実際に僕らも行ってみました!
これ以外にも映画のロケ地ということで鷹取展望台があったのですが、ここは夜になってしまい風景は見れずでした。。。
誘拐された子が大人になったとき
後編では誘拐された子が大人になり、どういった人生を歩み、どのように気持ちが変化していくのかが描かれます。
ここで1つポイントとなったのが、誘拐された子の両親もたいがい酷いやつらだったということです。
ここが映画だとあまりなかったように思います。が、けっこう重要だと思うんですよね。
そして最後、誘拐犯、誘拐された子、時がたったときにそれぞれどういった想いを持つのかしっかり見届けてください。
映画も見て小説も読んで、とても面白かったのですが心理描写や登場人物の表現が小説のほうがわかりやすかったように思いましたので、映画を見た方もぜひとも読んでいただきたい!
ここまで書いてアレですが、何の正解もないお話だなと思うのです。
でもすごい心を揺さぶられます。
こういった体験をできるのも小説のいいところだと思いますのでぜひ読んでみてください。
こちらもお店がオープンしましたら読めるようにする予定ですのでその際にでも。
読書メーターもやってますのでこちらもよろしくお願いします。
https://bookmeter.com/books/2161483
次回はソファ席横の棚づくりについて書きたいと思います。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。