小説「海辺のカフカ」
上越は海にも近いです。
海を見ていると思い出す「海辺のカフカ」をご紹介したいと思います。
著者は言わずと知れた村上春樹です。
村上春樹も好きでよく読んできました。
村上春樹についてはよく見かけるのが、「意味がわからない」とか「結局なんだったの」とかですよね。
僕としては中学生くらいのときから読んでいたのでとても馴染みのある文章です。
皆さん読むときに色々と気にされて読んでるからよくわからなくなってしまうかもしれないのですが、もうそのまんま書かれている通りで、あと雰囲気だと思えば没入できるのではと思っています。(これは著者ご本人もどこかのインタビューでお話されていました)
今回ご紹介する海辺のカフカも完全にファンタジーです。
空から魚が降ってきたり、異空間へ行ってみたりです。
大きな流れとしてはナカタさんという猫と話の出来るおじさんのお話と、カフカくんという家出少年のお話がそれぞれで展開していきます。
村上春樹の長編小説の多くは2つのお話が平行に進み、どこかで交わるのか、交わったんだか交わってないんだか、みたいな構成です。
で、多くは明るい(生)世界と暗い(死)世界の対比のような構成かなと思っています。
なので、いくつかの作品を読んでいくと自然とこの読み方が身につくのですんなりと理解することができてくるのかもしれないですね。
また、作品同士の明確な関連はないのですが、これまたふんわり関連していたりして、「海辺のカフカ」に登場する異世界はどう考えても「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の世界の終わりにしか思えないんですよね。
そう考えると村上春樹の小説は一冊の「小説 村上春樹」という連作の一部のようなものなのかもしれないです。
この「海辺のカフカ」という小説は「小説 村上春樹」の中では比較的わかりやすくおもしろい作品じゃないかなと思うので、ぜひ一度お手にとってみてはいかがでしょうか。
こちらもお店がオープンしましたら読めるようにする予定ですのでその際にでも。
読書メーターもやってますのでこちらもよろしくお願いします。
https://bookmeter.com/books/580049
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次回は床の撤去工事について書きたいと思います。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。