2024-10-22

漫画「ビューティフルピープル・パーフェクトワールド」

最近テレビを見ているとルッキズムという言葉をよく耳にします。

また、性別や容姿についても昔とはまったく考え方が変わってきていますよね。

なんて考えているとふと思い出しました「ビューティフルピープル・パーフェクトワールド」という漫画を紹介したいと思います。

発売は2010年なので少し前の漫画になるのですが、観点がこの頃にして斬新です。

近未来の日本では見た目の美、若さ、性の違いを超えて手に入れることができるようになったという物語です。

自由とは

この漫画の1巻を読み終えてまず思ったのが、自由って大変だな~ってことでした。

見た目を変えるハードルが低いため、みんなが気軽に顔や体を変更します。

ゲームのキャラを修正するようなイメージなんですかね。

これって現実だったらけっこう大変ですよ。

だって、年齢や性別含めて全部自分で考えるんですもんね。

今の自分の顔が男前だったらとか、お化粧してとかそういうレベルじゃないですからね~。

ある程度固定されたもの(変えることができないという意味で)、個性とか違いがないとな・・・と思ってしまいました。

そのままであること

2巻では整形していないことを条件に住むことのできるシェアハウスのお話が出てきます。

こういう考え方もなんかリアルですよね。

普通が逆転して整形が普通になった世界で、じゃない方を条件とする・・・。

このオーナー(男)は整形しないことにポリシーを持っているかのように見えるのですが、結局は見た目の若い女の子に弱いということが露見します。

これを読むとなんとも言えない、この葛藤というものが描かれているなと思いました。


今は2024年ですが、僕は数十年前に比べて日本は平均化しているなと思っています。

都心では同じようなデパートやスーパーが並んでいたり、店内も同じようになっていたり、違う店でも同じようなデザインの服が売っていたり。

といったようなことを思いながら本を閉じたのですがこれを読んでみなさんはどう思うのでしょうか。

この漫画は連作短編となっており、1巻だけでも十分におもしろい漫画なので、お店でも読めるようにしますのでお手に取ってみていただけるとと思います。

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次回は庭の草刈りについて書きたいと思います。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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