お金の本のご紹介(4冊)
システムエンジニアやっていたときもスケジュールとお金については常に目を光らせていたということもありまして、今回はお金についての本のご紹介です。
これまでは1冊ごとに書いたりしてたんですが、上越に来てから通勤や移動時間がなくなってしまってめっきり読書量が減ってしまってい、これはいかんということで複数冊ごとに紹介していくスタイルにして読む機会を作ろうと思いたちました。
これで少しは読む量が増えるはず!
今回はお店の準備をしていて出ていくお金ばっかりで、頭の中にふと「お金がないな・・・」と浮かんできて、蔵書を検索したところそのまんまのタイトルの本があったためお金の本についてご紹介します。
「1冊目 「お金がない! (暮らしの文藝)」(河出書房新社)」
僕は小さいころすごい貧乏で・・・なんてことはなくて、普通にサラリーマンの家に育って、大学も自宅から通っていたのでここにあるような貧乏生活ということはありませんでした。
ただ、、、性格の問題なんでしょうか、ちょっと貧乏性なところがあります。
無駄なお金は使いたくないんですよね。
ちょっとくらいいいかとは思いませんし、家計簿なんてのも高校生の頃からパソコンでつけてましたしね。
そういう観点からは真逆のお話が多くあるのでとてもおもしろかったです。
とめどない欲望からくる物欲のお話、貧乏とは?といったお話、お金にまつわるファンタジーな不思議なお話なども。
お金はとても身近な存在ということもあって、これまでにたくさん書かれてきたんですね。
著者も豪華で、太宰治、坂口安吾、寺山修司、伊丹十三、星新一、蛭子能収、水木しげる、赤塚不二夫、三谷幸喜、平松洋子などなどの29編です。
今は昔と違った価値観が多くありますから、この本で書かれている金はちょっと昔風な「お金」かもしれないですね。
「2冊目 「31歳、夫婦2人、月13万円で、自分らしく暮らす。」なにおれ (著) (大和出版)
「お金がない!」でちょっと昭和なお金の考え方に触れたので、一気に今風のお金に対するアプローチの本をご紹介です。
普段あまりブログとかSNS、YouTubeなど見ないので知らなかったのですが、とても人気のある方なんですね。
この本を昭和な人が読むと、何が楽しいの?とか言いそうでこわいのですが、私的にはとてもしっくりくる考え方をされるなと思いました。
しかもまだお若いのにこの考え方に至ったのは、きっと大変なご経験をされたからなんだろうなとお察しします。
この本の主張としてはとにかく「支出<収入」であればいいということなんですよね。
これは当たり前なんですが、学生の頃からお金はたくさん稼がないと”ダメ”とか、正社員じゃないと”ダメ”とか刷り込まれてきたので、悪いことはしちゃだめですが基本的に「支出<収入」であればいいんだということです。
なのにいつの間にかお金をたくさん稼ぐと”えらい”とかになっちゃって、「お金=幸せ」みたいにすり替わってしまいます。
この本ではそこからの脱出の一つの考え方を提案してくれます。
「3冊目 「貧乏入門」小池 龍之介 (著)ディスカヴァー・トゥエンティワン
なんにでも入門書があるもので、こうなったら貧乏に入門する場合どうすればいいのか読んでみました。
住職さんの書かれた本ということで、質素倹約のお話かと思ったのですがちょっと違いました。
“苦”が消えることで”快”を感じるということが説明されていて、こういう角度から考えたことがなかったのでおもしろかったです。
幸せの感じ方は絶対値的なものだと言われていますが、まさにここでご説明されていることも同じですね。
そしておもしろいことに、言っていることは2冊目の「31歳、夫婦2人、月13万円で、自分らしく暮らす。」とあまり変わらないかもしれれないんですよね。
最近の若い人の考え方はちょっと悟っているように思えるなというのがここでもチラつきます。
生まれた時からある程度のモノが揃っていると欲が減ってくるんですかね。
あと、この本としては著者の考える幸福は”集中”ということでした。
これもちょっとおもしろい考え方ですね。
「4冊目 「それをお金で買いますか――市場主義の限界 」マイケル・サンデル (著)(早川書房)
貧乏に入門しようと思いましたが、お金のことについて本を読んでいたので経済的自由主義の世の中、なんでも金で解決するのがいいものなのかということで読みはじめました。
最初はお金がないなと頭に浮かんだところからはじまって経済学や倫理について考えるというところが本を読んでいく楽しさだなと久しぶりに感じました。
そうなんですよね、読書ってこういうのが楽しい。
ただただお金がないだけなのにいつの間にか倫理について考えている・・・。
もうどうでもよくなってくるんですよね、本を読んでいると。
この本もべつに結論があるわけでもないですし、問いを投げかけられるような本です。
こういった本を読むと世の中の見え方が少し変わってくるんじゃないかなって思っています。
当たり前のように存在するお金ですが、実はその使い方を少しずらすと不快感を与えてしまったり、もともとの効用が消えてしまったりするんですね。
こういう考え方とかはみんな頭の片隅に置いておいてほしいなという内容でしたよ。
お金がないとふと思う
↓
お金の本を読んだ
↓
結論:少し貧乏なくらいがちょうどいい
今回ご紹介した本もお店で読めるようにしたいと思いますのでぜひ一度お手にとってみていただければと思います。
次回はカフェとは関係ないんですが日々の生活に欠かすことができないマウス(トラックボール)が突然壊れたので修理したについて書きたいと思います。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。