移住について思うこと
早いものでというのはウソなんですが、新潟県上越市に移住して丸2年たってました。
上越へ移住するにあたって、将来的にカフェもできそうな物件というので探しました。
その際、僕としてはけっこう田舎でも(近くにコンビニやスーパーがなくてもという意味で)いいと思っており、少々古い家でも(要するにちょっと冬は寒かったり築年数がけっこうたっていても)いいと心に決めていました。
その点奥さんは現実的で、実際問題として近くにスーパーがないと厳しいとか、長い冬が寒くてとかは難しいのではというご意見をいただいていました。
僕はこれまで都会で過ごすことが多かったため、こういうのは理想でしか考えられなかったのかもしれないです。
まさにテレビや本、雑誌などで紹介されている移住は古民家みたいな家で、いい意味で自然にあふれたところが多いです。
で、家とかもけっこうお安いお値段で譲っていただけたりしてとか、ローンとかとはちょっと無縁に思えます。
ですが前述の通り、実際問題、”地方移住”と考えた時に急に何もないところでの生活とか、仕事はどうするんだとかがあって、僕らのように地方の”街”への移住ということのほうが多いのではないかなと思うんです。
その時には都心と変わらず住宅ローンどうするとかといった話が出てきます。
こういう話があんまり語られてないと思うんですよね。
今回はそういった点について書いてみたいと思います。
移住のハードル
都心から地方への移住を行おうとすると、
1.現金で家を買える、または0円のような家を提供してもらう
2.いったん移住する先の賃貸で1年間住んで実績を積んでから家を購入する(仕事は別途考える)
この2パターンのようです。
1はいいと思うんですよね。そういうところがあればですが。
2についてはどうでしょうか。こんなことしてまで移住という人がどのくらいいるんでしょうか。
きっとそうやって移住された方もたくさんいらっしゃると思うんです。
というかそれ以外あまり方法考えられないですし、絶対に移住するという何かがあればそうやってやると思うんです。
言いたいのは、そういった方じゃない、普通に都心で働いてて移住ちょっといいなって思ってる人が実際に移住しようとすると、テレビとかメディアで言ってるほど簡単に移住なんてできないんじゃね?だから移住が進まないんじゃね?という点なんですよね。
住宅ローン
上記2で書いた”いったん移住する先の賃貸で1年間住んで実績を積んでから家を購入する”というのは住宅ローンを組むためにこういった手順を踏まないといけないということがあります。
都心でサラリーマンをしていて家を買うとなると、ちゃんと勤めていればローンの借りられる額の大小はあれどお金を借りて買うことはできると思います。
それが移住となると、いったん地方へ移って賃貸で住んで、それからじゃないと家が買えない。
そもそもいったん地方へ移るということは、
1.まず都会から地方の賃貸へ引っ越し(引っ越し費用1回目)
2.1年以上の賃貸費用
3.住居購入費用
4.賃貸から購入した住居への引っ越し(引っ越し費用2回目)
もし移住するために最初から家が買えたと考えると2と4については余計な費用ですよね。
しかもその余計な費用というのがけっこうな費用になると思いますし、手間や時間もすごいかかってしまいます。
単身であれば何とかなるかもしれませんが、家族での引っ越しと考えると仕事、学校等々・・・どうでしょうか。
僕らの場合
今はいろんな知識や経験ができたので上記のとおりサラッとこうですよみたいに書いてますが、こんなの知らなかったのでまずは家を購入、そこからやれることを一つずつやってきたという感じです。
なのでまずは、
1.家を購入して東京から通って片付けやリフォームの業者探し
→極力リフォーム代を抑えるようにまずは片づけや掃除をがんばりました
2.東京にいてもできる部分から家の中も外もリフォーム
→業者が決まった段階でできるところからリフォームをしてもらいました
3.上越でアパートを借りて移住、いったん仮住まいしながら片付けとリフォーム
→東京にいるとこれ以上進めないというところまできてしまったので、仕方なくアパートで仮住まいしながらリフォームしてもらいました
4.水回りのリフォームが完了した時点でアパートを引き払い、引き続きその他のリフォーム
→水回りさえなんとかなれば最低限住めるということでアパートから引っ越しして、リフォームを継続しました
5.これと並行しつつカフェのための調査や準備
という流れで進めてきました。
なので僕らは知らなかったので目の前の壁を乗り越え続けてきた感じだなというのが本音です。
今回僕たちも移住して思ったんですが、ほんとに大変なんでこういった現実的な点について市や県、国が支援してくれないと、実際に移住したくてもできない人が一定数いるんじゃないかなと思います。
う~ん一定数というか、そういう人たちがボリュームゾーンだと思うんだけどな~。
このボリュームゾーンに対してアプローチしてくれるともっと世の中変わっていくと思います。
移住支援金というものはありますが、これはあくまで一時的な資金にしかなりません。
実際には一番でかい住居購入というところでハードルを下げてくれないと移住は進んでいかないのではないかなと思います。
もっと移住のハードルを下げてほしい!上越はせっかくいいところだからみんな来てほしいと願ってやみません!
次回はそれでも上越市に移住して本当によかったと思っていることについて書きたいと思います。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。